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特許事例(IPC)

IoT関連の特許事例(IPCによる分類)

特許文献には、
その技術分野に応じて「IPC(国際特許分類)」と呼ばれる分類記号が付与されています。

IPCとは、世界共通の特許分類のことであり、
発明が属する技術分野を段階的に細分化したものです。

IPCでは、発明が属する技術分野をA~Hの8つの「セクション」に分類します。

また、各セクションは、
さらに、クラス、サブクラス、メイングループ、サブグループと階層的に細展開されています。

※特許庁HPから引用

IoT関連の特許文献にも、他の分野の特許文献と同じようにIPCが付与されますので、

IPCを手掛かりにしてIoT関連の特許調査を行うことができます。 

 

※2020年追記

2020年1月には、広域ファセット分類記号「ZIT」の内容を踏まえて、

国際特許分類(IPC)にIoT関連技術のための分類を創設することが提案され、

五庁及びWIPOでの議論を経て、

IPCサブクラス「G16Y」が発効され、特許文献に対して付与が開始されました。

 

これにより、

IPCサブクラス「G16Y」を用いて、

IoT関連技術に関する特許情報が検索可能となりました。

 

また、2020年4月には、

IoT関連技術に関する国際特許分類(IPC)への準拠を目的として、

IoT関連技術に関して日本特許分類(FI)サブクラス「G16Y」が新設され、

日本の特許文献に対して付与が開始されました。

 

これにより、

FIサブクラス「G16Y」を用いて、

IoT関連技術に関する特許情報が検索可能となりました。

 

なお、FIサブクラスの新設に伴って、

広域ファセット分類記号「ZIT」の付与が停止されましたので、

 

IoT関連技術に関する特許情報の検索は、

IPCサブクラス「G16Y」またはFIサブクラス「G16Y」を用いて行う必要があります。

 

セクションA(生活必需品)

事例1

発明の名称:健康管理システム及び活動量計

特許番号:特許第6142266号

登録日:平成29年5月19日

権利者:株式会社タニタ

概要:健康管理システム1aはユーザ装置1Aとサーバ装置10Aを備える。ユーザ装置1Aは、目的データを生成する端末装置20、生体データを生成する活動量計30、体組成計40、睡眠計50、及び血圧計60を備える。サーバ装置10Aは、ユーザ装置10Aから、生体データ及び目的データを取得し、それらに基づいて、複数項目の活動量データのうち表示部に優先的に表示させる優先表示項目を指示する表示項目設定データを生成して活動量計30へ送信する。

 

事例2

発明の名称:ゴルフクラブ選択方法、ゴルフクラブ選択システム、およびゴルフクラブ選択装置

特許番号:特許第6054893号

登録日:平成28年12月9日

権利者:美津濃株式会社

概要:被験者に適したゴルフクラブを選択するゴルフクラブ選択方法は、被験者の打球のサイドスピン量を計測するステップと、打球のサイドスピン量に影響を与えるスペック情報に基づいて、予め用意された複数のゴルフクラブの各々についての打球の左右方向への飛翔特性の指標となる指標値を算出するステップと、予め用意された複数のゴルフクラブの各々について、当該ゴルフクラブの指標値に基づいて被験者に適するゴルフクラブの選択基準となる適正サイドスピン量を算出するステップと、予め用意された複数のゴルフクラブの各々の適正サイドスピン量と、計測されたサイドスピン量とに基づいて、被験者に適したゴルフクラブを選択するステップとを含む。

 

セクションB(処理操作、運輸)

事例1

発明の名称:ロボットによる物体手渡しシステム

特許番号:特許第6065077号

登録日:平成29年1月6日

権利者:トヨタ自動車株式会社

概要:ロボットを用いて、ユーザ環境内に位置するユーザに物体を手渡すシステムが実行する方法であって、前記ユーザ環境内にある地点にユーザが手を伸ばした場合における、当該ユーザの関節にかかるモーメントを表したデータであるシミュレーションデータを取得するシミュレーションデータ取得ステップと、前記シミュレーションデータを分析し、前記ユーザが、前記ユーザ環境内の三次元座標に手を伸ばした場合における、当該ユーザの関節にかかるモーメントを表す値を、前記三次元座標と関連付ける評価ステップと、前記三次元座標に関連付いた値に基づいて、前記ユーザ環境内において前記ロボットが前記ユーザに物体を手渡す領域の候補である候補ゾーンを生成する、候補ゾーン生成ステップと、を含む。

事例2

発明の名称:3Dプリンタ装置、3Dプリント方法及び立体造形物の製造方法

特許番号:特許第6075809号

登録日:平成29年1月20日

権利者:NECソリューションイノベータ株式会社

概要:3Dプリンタによる製造対象物を予め許可されている物か判定し、許可されてない場合は製造できない3Dプリンタ装置を提供する。本発明の3Dプリンタ装置は、データの入力手段と、前記入力されたデータに基づき三次元データを生成する三次元データ生成手段と、前記三次元データから3Dプリンタ入力用データを生成する3Dプリンタ入力用データ生成手段と、前記3Dプリンタ入力用データに基づき、3Dプリンタにより製造される製造対象物が許容された物か否かを判定する製造物許容判定手段と、許容された場合にのみ製造を実施する3Dプリンタ手段とを含むことを特徴とする。

 

セクションC(化学、治金)

事例1

発明の名称:培地情報登録システム、プログラム及び衛生管理システム

特許番号:特許第6070172号

登録日:平成29年1月13日

権利者:大日本印刷株式会社

概要:衛生管理システムSは、異常である可能性の高い培地画像を迅速にかつ的確に管理者又は作業者に確認させるために、登録した培地情報については、所与の条件に基づいて複数の培地画像及び各培地画像対する解析結果の表示態様を決定するとともに、複数の培地画像と解析結果を含む培地情報とを、それぞれ対応付けつつ、管理者又は作業者に閲覧可能に表示させることができる構成を有している。

 

事例2

発明の名称:異常検出機能を有する淡水化システム

特許番号:特許第6053175号

登録日:平成28年12月9日

権利者:株式会社日立製作所

概要:淡水化システム100は、被処理水を加圧する高圧ポンプ202と、加圧された被処理水から塩分が除去された淡水と塩分が濃縮された濃縮水に分離する逆浸透膜モジュール205と、濃縮水からエネルギーを回収する動力回収装置203を有する淡水化プラント2と、2の異常を検知する異常検出装置1を備え、被処理水及び濃縮水並びに淡水の少なくとも、流量、圧力、温度及び水質の計測値のうち何れか2つ以上の計測値に基づき、2内の各機器の性能指標算出部101と、運転データを、その特性に基づき複数のカテゴリーに分類するカテゴリー分類部102と、分類されたカテゴリーに基づき各機器の正常/異常を判定する判定部103と、異常と判定された機器に対する複数の対策方法を、所定の優先順位に従い表示する表示部を有する。

 

セクションD(繊維、紙)

事例1

発明の名称:洗濯機システム

特許番号:特許第6074612号

登録日:平成29年1月20日

権利者:パナソニックIPマネジメント株式会社

概要:通信ネットワークを介して通信可能な洗濯機及び洗濯機情報サーバを備えた洗濯機システムであって、サーバ300は、複数の洗濯動作シーケンス情報、複数の洗剤情報及び柔軟剤情報を蓄積し、少なくとも1つを通信ネットワーク200を介して提供することが可能であり、洗濯機1は、通信ネットワーク200を介してサーバ300と通信するための通信手段22と、洗濯動作シーケンス、洗剤情報及び柔軟剤情報のうち少なくとも1つを表示するための表示部と、を備え、通信手段22により、サーバ300から洗濯動作シーケンス情報、洗剤情報及び柔軟剤情報のうち少なくとも1つを取得する。

 

セクションE(固定構造物)

事例1

発明の名称:洗濯機システム

特許番号:特許第6054628号

登録日:平成28年12月9日

権利者:綜合警備保障株式会社

概要:電気錠制御装置は、監視領域の警備を行なう警備装置から非常事態が発生した旨の入力を受け付ける。また、電気錠制御装置は、非常事態が発生した旨の入力を受け付けた場合に、監視領域のうち少なくとも一つの電気錠ごとに区分けされた領域における非常事態の発生の状況を警備装置から取得する。また、電気錠制御装置は、取得した非常事態の発生の状況をもとに、電気錠を解錠する順位を表す解錠優先順位を決定する。また、電気錠制御装置は、決定した解錠優先順位にしたがって電気錠の解錠制御を行なう。

 

セクションF(機械、照明、加熱等)

事例1

発明の名称:風力発電システムおよび鳥飛来予測装置

特許番号:特許第6053866号

登録日:平成28年12月9日

権利者:株式会社日立パワーソリューションズ

概要:風力発電システムは、風力発電装置(例えば、風力発電装置)と、気象データに基づいて鳥が飛来するか否かを判定し、該判定結果に基づき風力発電装置の運転スケジュールを決定する鳥飛来予測装置8と、運転スケジュールに基づき風力発電装置を制御する制御装置(例えば、上位コントローラ3)と、を有する。鳥飛来予測装置8には、鳥が飛来する飛来数、時間、風速、風向の各パラメータの相関関係を有するデータベースを有している。

 

事例2

発明の名称:加熱調理器

特許番号:特許第6076171号

登録日:平成29年1月20日

権利者:三菱電機株式会社

概要:加熱部26と、温度検知部27と、記憶部24と、入力部25と、表示部21と、制御部31と、送信部23と、受信部22と、を備え、記憶部24は、調理メニュー毎に、調理開始から調理終了までの時間情報と、庫内温度又は調理物の温度と、最大消費電力情報と、を関連付ける加熱プロファイル情報を記憶し、制御部31は、入力部25により選択された調理に供する調理メニューに対応する加熱プロファイル情報のうちの最大消費電力情報と、HEMS11から受信した電気機器の使用電力情報の合計電力情報と、家屋の契約電力情報と、を比較して、入力部25により選択された調理に供する調理メニューの調理可否を報知するものである。

 

セクションG(物理学)

事例1

発明の名称:運動管理装置、運動管理方法及びプログラム

特許番号:特許第5694206号

登録日:平成27年2月13日

出願人:日本電信電話株式会社

概要:利用者の属性情報と、利用者の健康状態を示す健康情報と、利用者が実施した運動を示す運動情報とを利用者毎に格納する履歴情報格納部30と、利用者に適した運動を推奨する運動推奨情報を導出するための分析モデルを格納する分析モデル格納部40と、履歴情報格納部30に格納された健康情報及び運動情報を用いて、運動情報によって示される運動の実施に伴う、健康情報によって示される利用者の健康状態の変化を分析した結果と、分析モデル格納部40に格納された分析モデルとを用いて運動推奨情報3を導出する分析部20とを有する。

 

事例2

発明の名称:複数の産業機械の作業分担を学習する機械学習装置,産業機械セル,製造システムおよび機械学習方法

特許番号:特許第6114421号

登録日:平成29年3月24日

権利者:ファナック株式会社

概要:複数の産業機械11~1nにより作業を行い、前記複数の産業機械に対する作業分担を学習する機械学習装置2であって、前記複数の産業機械の状態量を観測する状態量観測部21と、前記状態量観測部により観測された前記状態量に基づいて、前記複数の産業機械に対する作業分担を学習する学習部22と、を備える。

 

セクションH(電気)

事例1

発明の名称:電力制御装置、電力制御方法及び電力制御プログラム

特許番号:特許第6122364号

登録日:平成29年4月7日

出願人:株式会社NTTドコモ

概要:蓄電池92と商用電力系統93とを含む、負荷に電力を供給するハイブリッド電力供給システム9にネットワーク経由で接続可能とされ、蓄電池92の充放電量を制御する制御装置1は、外部の災害情報を取得し、取得した災害情報に基づいて災害に関するパラメータの予測値を取得する災害予測部12と、災害予測部12によって取得された予測値に基づいて、蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数のペナルティを決定するペナルティ決定部13と、目的関数とペナルティ決定部13によって決定されたペナルティとに基づいて、蓄電池の充放電量の制御計画である運転計画を作成する最適化部14と、最適化部14によって作成された運転計画をシステムに出力する通信部11とを備える。

 

事例2

発明の名称:撮像システム

特許番号:特許第6057949号

登録日:平成28年12月16日

権利者:ソフトバンク株式会社

概要:再帰性反射シートと、再帰性反射シートを含む撮像範囲を撮像する撮像部と、撮像部が撮像する複数の撮像範囲のそれぞれに対応付けられた複数の画像を格納する画像格納部と、撮像部が撮像している撮像範囲を示す撮像範囲情報を取得する撮像範囲情報取得部と、撮像範囲情報が示す撮像範囲に対応付けられて画像格納部に格納されている画像を再帰性反射シートに向けて照射する照射部とを備える撮像システムを提供する。

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