AI(人工知能)は、ブームとともに歴史を歩んできています。
世界各国で試みられてきた「知能をつくり出す」といった考えのもと、ブームは起こってきましたが、第一次ブームは限定的な結果に終わり冬の時代を迎えてしまいます。
ただ、AIブームはそこで終焉せず、その後第二次ブームを経て、現在第三次ブームへと進んでいます。
本書では、各ブームの中での進歩や使われた技術、起こった問題をどのように克服したかなどについて書かれています。各ブームごとにまとめて説明が書かれているのでわかりやすい内容になっています。
10~20年後にはサポートや維持管理の職種における仕事は、AIに置き換えられると予想されていると書かれた文章を読んだときに私は衝撃を受けました。人間がまったく必要になくなるわけではありませんが、AIの進歩に脅威を感じたのが大きな理由です。
また、本書の構成ですが、読者が読みやすいように見開きページの左側に説明文が、右側に説明用のイラストが描かれていますので、文章だけの技術書と比べると非常に読みやすいです。主要なキーワードも、どのページに書かれているかすぐに見つけられるように『ページ数』が書いてあるなど、著者の親切さが伝わります。
<こんな方におすすめ>
・AI(人工知能)の初学者
・AI(人工知能)について何かしらの知識を身につけたい方
<キーワード>
アルゴリズム、ニュートラルネットワーク、データマイニング、機械学習、ビッグデータ、ディープラーニング、IoT、シンギュラティ